[Patek Philippe/パテックフィリップ]ドレスウォッチの最高峰であり、ラウンドケースのお手本として現在でも特筆した存在感を持ち続けている[Calatrava/カラトラバ]を生み出したその功績。マニュファクチュールであり続けるブランドの姿勢は、時計ファンの憧れです。

今回は、腕時計デザイナーの巨匠「Charles Gerald Genta/ジェラルドジェンタ」によって創られ名作[Nautilus/ノーチラス]Ref.3800/1A-001のご紹介です。潜水艦の舷窓に着想を得たとされる、ケース左右に"耳"と呼ばれる突起部分のあるアイコニックなデザインで、タフな要素も兼ね備えた独特なラグジュアリー感を感じさせるモデルです。現行モデルよりも小さなサイズ感に、漆黒のダイヤルに夜光が塗布されたローマインデックス仕様で、1998年から2006年までの短い期間のみ製造されたとされる、とても貴重な個体です。美しい曲線を描いたスタイリッシュな機能美と、一体型ブレスの形状により素晴らしい着用感を実現させた究極の逸品と言えます。

ムーブメントは、超薄型自動巻きキャリバー330SCを搭載。[Jaeger-Lecoultre/ジャガールクルト]製の名機キャリバー920をベースとした、初代キャリバー28-255Cは極薄ながら精度に優れていたが、スポーツウォッチ向けとしてはいささか脆弱だった為、キャリバー330SCをパテックフィリップが独自に開発。設計を一変させ、薄型化とこれまでにない安定感を実現し、76年より始まったオリジナルの意匠そのままに、時計のサイズを4.5㎜も縮めることに成功。名作[Aquanaut/アクアノート]Ref.5066Aにも搭載された、薄型センターセコンド自動巻きの完成形といわれる素晴らしいムーブメントです。

ブレスレットには、ポリッシュ加工とヘアライン加工を使い分けたことで、素材感を際立たせたオリジナルステンレス製ブレスレットをセッティング。現行モデルよりも一回り小さなサイズ感で、よりクラシックな雰囲気を感じさせ、ビジネスからフォーマルまで様々なシーンで活躍してくれる至高の一本をぜひ店頭にて御覧ください。ベゼル8時側に当たり傷有り。ギャランティーや箱なども全て付属した状態で、2010年5月に香港で購入された個体です。