多くの人の憧れである『タンクアメリカン/Tank Americaine』。この名前はもともと『タンクサントレ/Tank Cintree』と呼ばれていたこの時計が、アメリカで人気となり1989年にタンクアメリカンとして生まれ変わった、原型モデルです。フランス語で湾曲を意味するこのタンクウォッチは、1921年に誕生。レクタンギュラーケースに手首にそったカーブが付けられており、スタンダードなデザインですが、タンクの中ではとても特徴的でアイコニックな存在であり、ファンの多いモデルです。

カルティエの歴史において、最初期から使われるアイコンであるホワイトローマンダイヤル。6時側に書かれたPARISの文字はヴィンテージのソリッドゴールドモデルにのみに見られ、元々パリ工房にて製造されていたルクルトとの時計史を背景に持つカルティエらしいディテールであり、さらに今回はダイヤルの中心にFRANCEが記載されたレアなモデルです。1930年代を象徴するFRANCE表記であり、時を経て1970年代にリバイバルされた固体です。

搭載されているムーブメントはキャリバー67。ビンテージモデルの中でもタンクルイやヴァンドームなどの70年代の主にParis表記の時代のレディースモデルに多く使われた、小型ながらに評価の高いETAベースのムーブメントで、安定性、メンテナンス性においても素晴らしく末永くご使用頂けます。

当時のカルティエの特徴であるサイズ調節の出来ないヴィンテージDバックルが付属しておりますので、お買い上げのお客様でサイズの合わない方には無料にてレザーブレスを御作り致します。補修履歴として、ダイヤルの5時位置に表面エナメルの剥がれ掛けた箇所があり、補修を施しました。お買い上げ後に再度修理を受けられる際には、技術者に共有をして頂きたい点の為記載させて頂きます。是非店頭にてご覧ください。