1874年にスイスで創業した、歴史ある宝飾時計ブランド｢Piaget/ピアジェ｣。精確さは勿論のこと、製造から販売まで自社で行う数少ないマニュファクチュールでありながら、宝飾時計ブランドらしい見事なコレクションを展開。カルティエやオーデマピゲへのムーブメント供給等、優れた技術とデザイン性が高く評価され、芸術家にも好まれる時計界のジュエラーとして高い地位を確かなものにしました。

今回は、ピアジェでは珍しいインナーケースのある耐磁性モデル、Ref.11690のご紹介です。ヴィンテージの趣があるハニカムダイヤルに、2点のレトロチックなアラビア数字とバレットインデックス等、どこか懐かしさに可愛げを感じてしまうモデルです。また、ミニッツマーカーひとつひとつにゴールドの金属球を埋め込む手法が用いられた段付きのダイヤルに、段差が特徴的なステップドケースと相まって奥行を感じさせてくれるデザイン。製造から60年を経ても色褪せない存在感を放ち、ジュエラーの拘りの詰まった素敵な時計です。

ムーブメントは、優秀な自動巻きムーブメントの製造で知られるフェルサ社が1942年に開発した、キャリバー690を搭載。バイ・ディレクショナル、ダイナミック、ローターを掛け合わせた「バイディネイター / Bidynator」というネーミングを持つ、両側回転式自動巻きの先駆けとなるムーブメントです。フェルサ社は1969年に世界最大のムーブメントメーカーETA社に買収されており、現存はしていませんが、多くの現代モデルにも搭載されているキャリバー2824に設計が受け継がれた、伝説的な名機です。

ブレスレットには、当店オリジナルクロコダイルレザーのマットネイビーをセッティング。時代や流行に左右されることなく、装いに気品と風格を与えてくれる華やかなモデルです。是非店頭でご覧ください。