1868年に創業の[IWC/International Watch Company]は社名が表しているように、伝統的なスイスとアメリカの洗練された機械生産技術を融合させた時計会社です。革新的な製造技術を導入し、優秀の証であるクロノメーター規格よりも厳しい社内規格で、堅実な時計製造を続け、懐中時計、軍用時計等の多くの名機を輩出してきました。
今回は、デイト付きで綺麗なシルバーダイヤルのRef.1828のご紹介です。当時の風潮として創られたトノー型デザインの35㎜ステンレススチール製スクリューバック式ケースに、筆記体と共にアップライトの”IWC”ロゴが入った二重表記のダイヤル。その時代の独特なケースデザインとプラスチック風防、魚マークのリューズとパールドロップ等、当時のディテールも健在し、IWC特有である”質実剛健”なデザインも兼ね備えた、お洒落で面白味のある時計です。
ムーブメントは、ロービート5.5振動の「ペラトン式自動巻き/Peraton Automatic」キャリバー8541Bを搭載。末尾の「B」はハック機能を表します。IWCの技術者『アルバート・ペラトン/Albert Peraton』の開発した、名機キャリバー853(1958年～)にデイト機能を載せた、21世紀まで受け継がれたIWCの歴史的発明のムーブメントです。大きな特徴として、自動巻きローターの鉄の芯よりも摩擦による耐久性を保つ意図として、受け石にルビーを使用、23:45と24:00を行き来する事で日付の早送りもできるので、使い易く実用性の高い、優れたムーブメントです。
ブレスレットのバックルには、IWC刻印のある貴重な［Gay Freres/ゲイフレアー]社製のブレスレットを付属。IWC純正ブレスならではの高級感と、間違いなく現代には存在しないケースデザインが揃った、素晴らしい時計です。是非お手に取ってご覧ください。
