1955年に誕生した、ドイツ語で[エンジニア]を意味する[Ingenieur / インヂュニア / インジュニア]。これまで一貫して高耐磁性を謳う「インヂュニア」は、そのカテゴリーにおいて象徴的な存在となり名声を築きました。2023年に新作が発表されたことで非常に多くの注目を集めたこの時計の魅力は、耐磁性だけにとどまらず多岐にわたっています。

今回は、インヂュニアの第二世代Ref.866Aのご紹介です。非常に綺麗な状態を保っているシルバーダイヤルや巻上げがしやすい大き目の魚リューズ、インナーケースを含めた二重構造の肉厚ケースや14角のスクリューバックなど、スポーティーでモダンな印象ながらも品良く質実剛健なデザイン。さらに、秒針の先端には通称[炉端焼き秒針]や、6時下にある「T SWISS T」表記の通り、針とインデックスともにトリチウム夜光も保っており、ヴィンテージならではの魅力をご堪能いただけます。

ムーブメントは、自動巻きキャリバー8541Bを搭載。名機キャリバー854にデイト機能を加えた、「Peraton Automatic / ペラトン式自動巻き」85系の最終形モデルです。23:45と24:00を行き来することで日付の早送りが可能な、使い易く実用性の高い歴史的発明のムーブメントでもあります。

ブレスレットには、多くのブランドにブレスレットを供給していた[Gay Freres / ゲイフレアー]社製ステンレス7連巻き込みブレスをセッティング。クラスプのIWCビッグロゴや、板バネに刻印されたゲイフレアー社の鹿マークなど、貴重なディテールが揃い時代や流行に左右されることのない、シンプルな美しさを備えた逸品。IWCを代表するコレクションモデルの一つで、ヴィンテージらしい洒脱な印象をも感じさせてくれる素敵な時計です。是非、店頭にてご覧ください。