1833年にスイスの小さな工房から始まり、パテックフィリップやカルティエ等、名だたるブランドへムーブメントを供給していたことで知られる「Jaeger-Lecoultre / ジャガールクルト」。ムーブメントの信頼性は元より、自社一貫生産体制へのこだわりを貫き、業界では機械技術に長けた存在として広く認知されている、スイス屈指の老舗です。

今回は、エトリエ＝馬具の鐙(あぶみ)をモチーフに、エルメスからの依頼で製作されたとも言われるモデル、Ref.1670-42のご紹介です。独創的なデザインは、通称[ドライバーズウォッチ]と言われる、ハンドルを握りながらも容易に時間を確認できるようにしたデザイン。こちらは本来、手首側面に着用するためにカーブがかったケースデザインになっており、リューズが6時側に配置されているのも運転を前提とした配慮です。漆黒のダイヤルに、鏡面仕上げが施されたペンシルハンドとバーインデックスが、ケースデザインと相まって、洗練された雰囲気を醸し出す一本です。

ムーブメントには、手巻きキャリバーK840を搭載。主に女性用の高級時計などに使われた名機であり、故障も少なくメンテナンス性にも優れた、実用性の高いムーブメントです。

レザーベルトには、CASSIS製のアリゲーターレザーのシャイニーブラックをセッティング。貴重な純正尾錠も付属いたしますので、併せてご使用いただくことをお勧めいたします。一見個性的に見えますが、腕元を印象的に、スタイリッシュに演出してくれる素晴らしい時計です。是非店頭にてご覧ください。