[IWC/International Watch Company]は社名が表しているように、アメリカの洗練された機械生産技術を融合させ、1868年に創業したスイスの時計会社です。革新的な製造技術を導入したことで、多くの名機を輩出。時計業界の先端を行くブランドとなり、優秀の証であるクロノメーター規格よりも厳しいとされる社内規格を持ち、堅実な時計製造を続けてきました。

今回は、IWCの歴史の中でドレスウォッチの位置づけとなるモデルのRef603Aのご紹介です。拡大鏡がインナーに収められた独特のドーム風防に、ケースとベゼルの段差がデザインのポイントでもあるイエローゴールド製スナップバック式ステップドケース。サンバースト仕上げが施されたシルバーダイヤルには、筆記体ロゴ表記とソードハンド針。さらにミニッツマーカーのドットポイントに、金属のボールを埋め込むと言う職人気質の宿る[パール・ドロップ手法/Pearl drop]やアイコニックな魚リューズも健在。シンプルな美しさの中に高級感も感じさせてくれます。

ムーブメントは、デイトがダイヤルのセンターに寄った通称[寄り目デイト]のペラトン式自動巻きキャリバー8531を搭載。巻き上げ効率が高い自動巻機構を採用し、耐衝撃性、メンテナンス製にも優れ、IWCの技術者『アルバート・ペラトン/Albert Peraton』の名が今でも残る名機です。

レザーブレスには、当店オリジナルのアニリンゴートスキンレザーベルトのブラウンをセレクトしております。ダイヤル11時側に傷が御座いますが、全体としてとても雰囲気のある個体。ヴィンテージの風合いと高級感が品良く融合されたお奨めの時計を是非お手にとってご覧下さい。