ヴィンテージカルティエにおける重要な年でもある1970年代初頭に、社運をかけてスタートさせた[Louis Cartier Collection / ルイカルティエコレクション]。その中の一つである本格的な手巻きムーブメントを搭載した[Ellipse / エリプス]Ref.67081、その中でもとても貴重な存在であるプラチナケースのご紹介です。

楕円型の意味を持ちながら、私たちがよく知るオーバル型とは違う、カルティエらしいアールデコのデザインが魅力の時計です。ダブルラインのプラチナ4ポイントスクリューケースに、通常のブルーカラーの針と違い、同様の工程でのボルドースチール加工が施されている点と、赤いサファイアカボションリューズが使用されている事が大きなポイント。さらに発売当時のソリッドゴールドモデルにのみに見られた6時側に書かれたPARISの文字に、最初期から使われるアイコンとは違いのある、綺麗な赤いホワイトローマンダイヤルに、高級モデルなどに見られるギョウシェ加工を施した逸品。全ての美しい特徴が揃い、丸みのある美しい曲線とケースの控えめな輝きが魅力を放ち、カルティエのドレスウォッチらしく歴史に色濃く残る名作の一つです。

ムーブメントには信頼性の高いキャリバー67を搭載。小型の手巻きムーブメントとして多くのモデルに使われ、ストックパーツの豊富さからもメンテナンス性に優れた名機ですので、末永くご使用頂けます。

レザーブレスにはカルティエ純正のクロコダイルレザーのボルドーが付属している事から、大切に使用されていた事の解る個体です。控えめな輝きと存在感、曲線の美しい均整のとれたデザインは、ジュエリーブランド・カルティエだからこそ創れた時計だと言えます。是非お手にとってご確認下さい。